旧ユーゴの旅9 – プリトヴィツェ湖群国立公園 前編

プリトヴィツェ湖群国立公園には、16の湖と92の滝が存在する。あまり全景を押さえた写真がなくて残念だが、まるでファイナルファンタジーの世界に迷い込んだかのような風景。

公園のゲートでチケットを買おうとすると、スタッフのおばちゃんが「券売所はあっちですよ」と指をさす。見ると、少し離れたところに鉄骨の建物が。斜面を登り建物の中へ入ると2つほどカウンターが。先客が何グループかいたが、程なくして我々の番。チケット係の女性が「家族関係の人はいますか?」と尋ねてくる。「この2人は夫婦ですが、僕は彼らの友人です」というと、「ふーん、じゃああなたも家族ということにして、割引してあげますよ」と。何と優しい!

1991年のクロアチア独立紛争時、この地で最初の武力衝突が勃発。第二バス停の近くには最初の戦死者Josip Jović氏を称えるモニュメントが建っている。ボスニア紛争については何冊か本を読んだが、クロアチア紛争についてはあまり良く知らない。こんなに美しい場所で激しい戦闘が繰り広げられたとは。地雷もたくさん埋設されていたそうな。

湖は透明度が高く、写真のように水中の魚もはっきり見える。もしここを訪れるなら10月中旬がおすすめ。青い湖と紅葉がとても良い。

ザグレブのバスターミナルからプリトヴィツェまで3時間弱。かなりの距離だが、クロアチアに来たら必ず寄りたい観光名所。途中、ラストケ村という綺麗な小さな村に寄る案もあったのだが、時間の都合で割愛。Youtubeにラストケ村の案内動画が幾つか上がっているので是非観ていただきたい。

【INFO】
バス : ザグレブ – プリトヴィツェ湖群国立公園